パキポディウムの冬は、ほとんど動きがない休眠状態のため写真を撮っていませんでしたが、気になる人も多いようなので撮影してきました。
撮影日は、1月6日。プラントブラザーズの栽培園は、福井県にあります。
実生苗と現地株それぞれ管理しているものの写真になります。
パキポディウム・グラキリス
グラキリスの現地株、実生株ですが、株によっては全く落ちずに冬越しするものもあります。管理はほぼ同じですので、株も気分でしょうかね。
発根管理の開始が遅かったグラキリスは、根を伸ばすためにおそらく葉を落とさないのでしょう。
冬のビニールハウスは、湿度が高くカビが多くなります。そのため農薬による定期的な防除を行っています。
ちなみにですが、上のグラキリス実生苗で水やりは1ヶ月ほど間隔があいています。葉が落ちない株だと株が凹んだりしますが、水をやれば膨らみますので、それほど心配しなくていいです。水やりについてはページ下に記載します。
グラキリスの紅葉
様々な条件が必要ですが、連日福井は夜間5度まで落ちます。その時の写真です。
本当に綺麗に紅葉しました。
ただこのような管理はリスクが高いので、真似はしないでください。条件が揃えば5度程度でも耐えれるというものです。夜間の数時間程度ならです。それ以上は流石に落ちると思います。
パキポディウム・ウィンゾリー
ウィンゾリーは低温には弱いと私も思っており、去年の冬は最低気温15度以上で管理していました。
今年の冬は、最低8度あたりで管理していますが、今の所大きな落ちはありません。春先に出てくるかもしれませんが、、、安全を取るならやはりよく言われる15度、もしくは最低10度以上はキープしたほうがいいです。
パキポディウム・ウィンゾリー☓バロニー
これだけ育ったウィンゾリー☓バロニーが腐ってしまうとかなり落ち込みますが、幹パンパンのまま問題なく冬越ししています。
左側は、少し葉が残っていますが、これでも半分くらいは落葉しました。
パキポディウム・エブレネウム
パキポディウム・カクチペス
パキポディウム・サキュレンタム
パキポディウム・ビスピノーサム
パキポディウム・デカリー
パキポディウム・アンボンゲンセ
パキポディウム・ブレビカウレ
パキポディウム・マカイエンセ
パキポディウムの冬の管理について
春頃から秋終わりまでパキポディウムを販売しているプラントブラザーズですが、冬の間はどのように管理しているのかまとめます。
温度について
1番気になるのは、温度かと思います。必要とする温度は、品種によって違うかと思います。上であげましたが、アンボンゲンセやデカリーは最低気温15度以上が安全かとおもいます。
その他グラキリスを始め多くのパキポディウムは8度以上で管理しています。
耐寒性が強いビスピノーサムやサキュレンタムは、もっと低くても大丈夫ですが、成長させるにはある程度温度のある場所で管理しましょう。
10月や11月の夜間温度10度を下回ってきたらそろそろ取込みです。
水のやる頻度を抑えていきます。日中も気温が上がらなくなってきますので、水をやっても夏のようにすぐに鉢内の水は乾きません。自然に任せて、鉢内の水が乾いてからやる。としていくと間隔は自動的にあいていきます。
屋外管理で夜間瞬間的に6度とかになったとしても日中は、11月でも十分な気温まであがりますので、そこまで心配は入りません。
ただ、このとき雨ざらしだと腐る確率は高くなります。冷えても平気ですが、水のコントロールはできる場所に置きましょう。
日光について
落葉していればそこまで日光は入りません。むしろ変に葉が残っていると管理が面倒です。成長させるだけの日光、光量があるなら葉は無いとだめですが、成長よりも楽に冬越ししたい。と考えている人は、葉を落とし低光量でも徒長しない状態を作っておきましょう。
冬の場合、夏と違い日光は横から入ります。なので軒下の加温簡易ハウスや窓際でも十分な光は入ります。
水やりについて
プラントブラザーズでは、水は基本切り気味で管理していきます。断水はしません。ただ現地株は実生よりも水やりをあける間隔は長いです。鉢も大きいですからなかなか乾かない。また幹に十分な水を保水できているからです。
実生のほうが冬越しはしやすく感じますが、1鉢にまとめて植えているとよく腐っています。以前まとめたパキポディウムの実生苗が枯れる原因の記事をお読みください
幹がかなり凹んでも朝水を上げれば夕方までには膨らんでいます。凹んでいるからと慌てなく大丈夫です。
冬の間の水をやるタイミングは、天候と相談です。
水を上げたいですが、いつまでも鉢内に水が残っている状態は避けたいところです。そのため、晴れが連続した日の朝にあげます。そうすると日中気温があがり水がある程度飛びます。
太平洋側の天気は、日本海側とは違いますので、上記の水やりのタイミングは大きく変わると思います。日中の天気がほとんど良くないので、なかなか蒸発しない。太平洋側は天気がよく乾燥していますので、蒸発しやすいと思います(住んだことがないのでイメージです)
当然水やりのタイミングは変わりますので、お住いの地域にあった管理が必要になります。葉が落ちない株は、葉が落ちているパキポディウムよりも早く幹が凹んでくると思います。そうすると、葉のあるなしでも水やりのタイミングは変わってくるかと思います。
LEDでの補光について
LEDでの補光は十分な効果が見込めます。室内の加温ハウスで管理したい。部屋で管理したい方には最適でしょう。最近は植物用のLEDもかなり増えてきましたから好きなものをお選びください。
ただ、中国製だけではなく日本製でも、火事には十分気をつけてください。特に直輸入をする方は、保証もつかないかと思います。また日本の規格にも合格していないと思いますので、よくよくお考えの上で設置をおすすめします。
冬の間の種まきについて
冬の間でも種まきは、加温を十分してあげることによりできます。25度以上の加温と発芽後の光量が確保できる人は、種まきが可能です。
1月2月に種を撒くことで、成長速度は当然早くなります。
ベアルート株、発根管理について
冬の発根管理はおすすめしません。私はこの冬の間は極力やらないようにしています。
植え替えについて
冬の間の植え替えはおすすめしません。寒いと根の動きがほとんどないからです。暖かくなってから植え替えを行いましょう。
ただ、明らかに状態が悪いときは植え替えたりします。
プラントブラザーズ:編集・投稿
プラントブラザーズは、福井県で塊根植物を育てています。
育てた実生苗や現地株を各ショップにて販売中。「ヤフー店」「公式ショップ」。
また世界各国から希少な種子を仕入れていますが、少量のみのためすぐに売り切れてしまうことが多いです。
メルマガにご登録いただくと、最新の新着入荷やメルマガ内だけでの販売(シークレットセール)の情報を受け取ることができます。ぜひ、欲しい種子や実生苗をGETしてください。
塊根植物や種子にご興味がある方は、メルマガにご登録をお願いします。(登録は、メールアドレスとお名前のみと簡単)
» メルマガ登録はこちらからどうぞ(無料)
各SNSや店舗情報は下記