私がパキポディウム属の中で1番好きな『パキポディウム・ビスピノーサム』。
科・属
パキポディウム・ビスピノーサム(Pachypodium bispinosum)
キョウチクトウ科
パキポディウム属
耐寒性
原産は、南アフリカで耐寒性はマダガスカル産よりありますが、それでも5度あたりはキープしてあげたほうが安全です。また冬の間、霜に当たらないよう管理すべきです。
成長期
春から夏、秋にかけて成長します。冬は細根を枯れさせすぎないよう、少量の水やりで管理。
ビスピノーサムの魅力。どっしりとした塊根部とピンクの花
パキポディウム・ビスピノーサムの最大の魅力は壺のような大きな塊根。
実生からも育てていますが、なかなか現地のビスピノーサムのような形になりません。塊根の成長にはもっと時間がかかるのか。それとも日光や諸条件を満たしていないのか手探りながら育てています。
ビスピノーサムの実生
パキポディウム・ビスピノーサム実生苗です。短期間で大きく育ちます。
育て方・栽培方法
ビスピノーサムの育て方は、排水性の良い土に植え、鉢内の用土が乾くたびに水をやります。先程書いたように冬の時期もある程度耐寒性があることから育てやすいパキポディウムの種類です。
栽培用土
あくまでも一例です。なので、より良い用土構成を探してみてください。また置く場所、地域によっても用土の配合は変えるべきだと思います。
ビスピノーサムの栽培用土は、排水性重視です。
ご自身で単用土を混ぜ混ぜできる環境ではない人は、ホームセンターで取り扱いがあるサボテン・多肉植物用の土を使いましょう。
サボテン用の土は排水性重視になっています。
アマゾンで良さそうな土を探してみました。上の刀川平和農園さんのサボテン・多肉植物の土が粒も揃っており良さそうです。
使用しているのは熱処理された硬質赤玉土、鹿沼土、軽石。木炭、ゼオライトなどとのこと。実物を見たことがありませんが、かなり良さそう。
購入された方は、一度植え付ける鉢にこの土だけ入れてみて、上からシャワーで水をかけてみてください。水がたまらず鉢底からザバーっと流れましたら排水性に問題はなく使えるかと思います。
管理している鉢数が多く、安く済ませたいという人は、ご自身で用土を配合してください。
赤玉土5、軽石5、くん炭0.5、遅効性肥料少し。
他にはご自身が良さそうと思うものを加えれば排水性重視の用土が作れます。
ただ安い赤玉土はすぐに崩れますので、ご注意ください。
成長期、春~夏~秋の育て方
ビスピノーサムの成長期における育て方は、簡単に書くとよく日光に当て、風通しを確保、鉢内の水分がなくなれば鉢底から水が出るまでしっかりとした水やりを行う。
あとはご自身が必要と思うタイミングで追肥してあげましょう。肥料は、無くても成長していきますので、どう育てたいかという考え方次第です。
日光について
春や秋は遮光は不要と感じます。ただ、夏の間だけ20-30%の遮光をしてあげています。葉や幹の状態を見て必要に応じて遮光してあげてください。
またビスピノーサムを日光が長時間あたり場所に置くことをおすすめします。
水やりについて
成長期では、鉢の水分が乾き次第水をたっぷりあげています。多少水やり頻度が早くても排水性が良い土をお使いであれば根腐れは起きにくいです。成長期の水やりはそこまで恐れる必要はないと思います。
幹が凹みだしたら、水不足が主な原因です。水をあげましょう。数時間もすると水を吸って塊根が膨らみます。
冬の育て方
パキポディウムだけでなく夏型コーデックス全体に言えますが、冬の管理で悩むことが多いです。
ビスピノーサムは、南アフリカに自生していますので、耐寒性はあるほうですが、それでも寒すぎる環境ではダメになってしまいます。
そのため、最低気温が5度を下回る。もしくは霜がかかるようになったら室内の窓際や温室に置き場所を移動しましょう。
また水はほぼ入りません。(温かい地域の方は、必要かと思いますが住んだことが無いのでわかりません。)
5度という数字を出しましたがもう少し温かいほうが安心ではあります。
冬場は、断水される方もいらっしゃるようです。私は1ヶ月に1,2回軽めに水をやるのみです。用土の乾き具合、その日と翌日以降の天気予報、幹の状態を見て水をやるタイミングをはかっています。これといった正解がない園芸ですが、一例としてご参考になりましたら嬉しく思います。
ビスピノーサムに似ているサキュレンタム
パキポディウム・ビスピノーサムによく似た南アフリカ原産のサキュレンタム(Pachypodium succulentum)。
ビスピノーサムとサキュレンタムの大きな違いは、花の形。筒状になっているビスピノーサムに対してサキュレンタムは花弁が5枚です。
プラントブラザーズ:編集・投稿
プラントブラザーズは、福井県で塊根植物を育てています。
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