パキポディウム エニグマチカムの実生方法とモニター企画の発芽率の結果

2014年に新種として発表されたパキポディウム・エニグマチカム(Pachypodium enigmaticum)。

今回初めてエニグマチカムの種子を輸入することができました。
種から育てて、最終的に大輪の花を咲かせるべく実生を行いました。その記録になります。

また前回の記事で企画したモニター企画に参加して頂いた方々の発芽結果や実生方法も合わせて紹介しますので、様々な実生方法も今後の参考にしてください。

パキポディウム・エニグマチカム
パキポディウム・エニグマチカムの種子

パキポディウム・エニグマチカムの種子は公式通販ページにて販売しています。

私の実生方法は、グラキリスと同じです。
今回は新着の種子ということもあり、殺菌剤なしで撒いてみました。(面倒だっただけです…後悔)

エニグマチカム-実生-カビ生えた
エニグマチカム-実生-カビ生えた

天気もあまり良くなかったですし、見事に1粒からカビが出てしまいました。。。

殺菌剤を使用したほうが良さそうです

6月20日に撒いて、6月24日の状況が上の写真です。
発芽はかなり始まっています。

最終的にはエニグマチカムを26粒撒いて、19粒の発芽だったと思います。
70%あたりと覚えています。

種子から発芽後は、エニグマチカムを下の写真のように植え替え。

エニグマチカム-実生-植え替え後1
エニグマチカム-実生-植え替え後1

小さいながらに丸みを帯びているのが他のパキポディウムとは違うなと感じました。

エニグマチカム-実生-横から
エニグマチカム-実生-横から写真

また定期的に写真を撮って成長をご紹介します。

私の実生方法はおしまい。グラキリスと同じ管理をしました。

モニター企画に参加してくださった方々の実生方法と最終的な発芽率

計5人の方の実生方法と結果をご紹介します。企画へのご参加ありがとうございました

多くの方の参考になるかと思います。

一人目

エニグマチカムの実生方法

エニグマチカム-実生-モニター
100円均一で購入したタッパーに、ダニコールと水を入れました。そこに、種子を9時間くらい浸けておきます。9時間である理由はないのですが、何となく発芽率がいいような気がします。水に沈む種子と沈まない種子があるようですが、発芽率にはあまり影響しない感じがします。
用土
本当は多肉植物の専用培養土がいいのですが、近くのホームセンターでは扱っていませんでした。そのため、花ごころの「観音竹棕櫚竹の土」を培養土として使っています。軽石、バーミキュライト、赤玉土、バーク堆肥などがバランス良く配合され、使い心地は悪くないです。水はけも大変良いです。
熱湯で用土殺菌
プレステラ90に培養土を入れ、その上に赤玉土を小さく砕いたものを敷きました。砕いた方が、根の張りが良いだろうと思ったからです。以前、ビスピノーサムの播種をした際、全ての種子がカビるという惨事に見舞われました。その苦い経験から、必ず土は熱湯で殺菌するようにしています。プレステラは変形することもなく、熱湯に耐えてくれます。あとは、土の温度が冷めるまで、ベランダに置いておきます。
腰水
百円均一のプラスチックケースに水をはり、そこにプレステラを入れました。水には、ダニコールを入れています。水に浸けた種子11粒のうち、1粒だけ沈み、残り10粒は水に浮いたままでした。ピンセットと爪楊枝で、種子を丁寧に培養土の上に乗せていきます。土には埋めず、土の上に置いただけ、という感じです。最後に、霧吹きでダメ押しダニコール水を散布して、播種完了です。
実生中の温度管理
プレステラを入れたプラスチックケースを電気毛布で包み、加温しました。おそらく、25〜30度くらいに保たれているはずです。中の湿度も、かなり高いです。日中は、WAKYMEの植物育成ライトを12時間ほど照射しています。このまま、発芽を待ちます。
播種から2日目で1粒の発芽確認
播種から2日目で、一粒の発芽を確認しました。その他の種子も、モゾモゾ動いているような気がします。これほど早く発芽するということは、種子の鮮度が良いのだと思います。
実生3日目
実生3日目です。ぞくぞくと発芽しています。明日には、芽が出そろうかと思います。
初めの発芽から1週間後
播種から1週間経ちました。11粒中9粒発芽という好成績でした!これから、60%くらいの遮光で、徐々に日光に慣らしていこうと思います。腰水はしばらく切らさないようにします。

※風景部分を黒塗りしました

非常に詳細に実生方法をレビューしていただけました。
ありがとうございます!

二人目

 

発芽確認
初めての発芽確認

 

発芽から1週間後
発芽から1週間後
発芽から一週間後
発芽から一週間後

最終的には、6月26日に10/10の発芽を確認されています。

実生方法はこちら

ベンレート2000倍溶液 メネデール100倍溶液に 9時間つける

その後、protoleafの 観葉・多肉の土に植え、
腰水状態で 最高32度、最低21度の室内にて管理

※ベンレートとメネデールは混合液とのことです。

三人目

播種から三日目の発芽状況
播種から三日目の発芽状況
播種から一週間後の発芽状況
播種から一週間後の発芽状況

実生方法
1日水に漬けておく

用土
赤玉小粒、軽石、ゼオライトを混ぜたもの
表土に軽く芝の目土
(種固定と保湿のため)

初めての発芽確認
播種から3日目

最終的な発芽数
6

殺菌剤は不使用とのことです。

四人目

最初の発芽から一週間後の発芽状況
最初の発芽から一週間後の発芽状況

最終的には、11粒のうち発芽8腐敗3

実生方法
24時間水に漬けた後に播種(消毒なし)

用土はバーミキュライト単用、粒の大きさは下半分粗め、表面は細かいもの
消毒しなかったのはバーミキュライトだったこともあります

播種後4日で最初の発芽を確認

播種2日でカビが生えたものがあったのでベニカスプレーだったかストマイだったかで消毒したのですが効果は不明とのことです。

パキポディウム・エニグマチカムの種子

パキポディウム・エニグマチカムの実生に挑戦したい方は、下記ページにて種子を販売中です。

>パキポディウム・エニグマチカムの種子販売ページ

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