パキポディウムの冬の管理 – 無事に冬越しするには
パキポディウムの冬は、ほとんど動きがない休眠状態のため写真を撮っていませんでしたが、気になる人も多いようなので撮影してきました。
撮影日は、1月6日。プラントブラザーズの栽培園は、福井県にあります。
実生苗と現地株それぞれ管理しているものの写真になります。
パキポディウム・グラキリス
ほぼ落葉しています
三頭グラキリス。面白くて仕入れたものの仕入れ値高かった…
10月か11月あたりから発根管理していたグラキリス。葉が落ちず。福井の冬の日光量は全く期待できませんので、無事に根量が増えるか心配なところ
グラキリス実生苗。一部は葉が落ちていませんが、ほぼ綺麗に落ちました。
グラキリスの現地株、実生株ですが、株によっては全く落ちずに冬越しするものもあります。管理はほぼ同じですので、株も気分でしょうかね。
発根管理の開始が遅かったグラキリスは、根を伸ばすためにおそらく葉を落とさないのでしょう。
冬のビニールハウスは、湿度が高くカビが多くなります。そのため農薬による定期的な防除を行っています。
ちなみにですが、上のグラキリス実生苗で水やりは1ヶ月ほど間隔があいています。葉が落ちない株だと株が凹んだりしますが、水をやれば膨らみますので、それほど心配しなくていいです。水やりについてはページ下に記載します。
グラキリスの紅葉
3頭グラキリスの紅葉
様々な条件が必要ですが、連日福井は夜間5度まで落ちます。その時の写真です。
本当に綺麗に紅葉しました。
ただこのような管理はリスクが高いので、真似はしないでください。条件が揃えば5度程度でも耐えれるというものです。夜間の数時間程度ならです。それ以上は流石に落ちると思います。
パキポディウム・ウィンゾリー
現地株は持っていませんので、実生苗のみです。ウィンゾリーは葉の落ち始めが遅いです。なかなか落ちない
2.5号鉢に植わっています。春には鉢増し予定。下葉が黄色く黒くなっていきます。少し触ると取れるので、定期的に落ち葉を取り除いています。その時結構棘が手の甲に当たって痛いです。取り除く作業は好きですが、痛いのは嫌いですね
同じ日に撮影していますが、こちらのウィンゾリーは落葉しています。1年先輩の実生苗です。水切れで凹んでいるのがいくつか見られますが、心配しなくて大丈夫です。水をやれば膨らみます。
ウィンゾリーは低温には弱いと私も思っており、去年の冬は最低気温15度以上で管理していました。
今年の冬は、最低8度あたりで管理していますが、今の所大きな落ちはありません。春先に出てくるかもしれませんが、、、安全を取るならやはりよく言われる15度、もしくは最低10度以上はキープしたほうがいいです。
パキポディウム・ウィンゾリー&バロニー
ウィンゾリー&バロニーの掛け合わせ。このパキポディウムも実生苗ですが、6号鉢に植わっていますので、迫力満点。立派な株になりました。こちら早く葉を落としたくてギリギリまで野外管理していましたが、なかなか落ちませんでした。
これだけ育ったウィンゾリー&バロニーが腐ってしまうとかなり落ち込みますが、幹パンパンのまま問題なく冬越ししています。
左側は、少し葉が残っていますが、これでも半分くらいは落葉しました。
パキポディウム・エブレネウム
現地株のエブレネウム。とても好きな株。立派です。
パキポディウム・カクチペス
カクチペスの実生苗。カクチペスはほとんど持っていません。種の入手が難しいです。
パキポディウム・サキュレンタム
プラントブラザーズで絶賛販売中のサキュレンタムです。実生苗。次の植え替え時にはもう少し株を上に植え付ける予定です。そうすれば見栄えがよくなるかと思います。
パキポディウム・ビスピノーサム
ビスピノーサムの実生苗。私はサキュレンタムよりビスピのほうが好きです。
立派な現地株。もっと大きくなる。鉢増しが必要です。あと日光ください。
いろんな形があり面白いですね。サキュレンタムと同じように水やりは、冬の間も乾いたくらいで上げています。多少間隔があいても水蓄えていますので、問題ありません。常に濡れていても腐ったことはないです。管理温度は、最低8度以上のハウス。
パキポディウム・デカリー
デカリーはよく落ちます。これも状態は悪いです。デカリーこそ温度が必要に感じます。
パキポディウム・アンボンゲンセ
綺麗に育っている1本。よく腐らしています。難しい。
パキポディウム・ブレビカウレ
ブレビカウレ(恵比寿笑い)実生苗の状態。ムチムチで可愛すぎです。葉は落ちやすく早くに動き始めます。春に近づくと新葉が出てきます。
ブレビカウレの現地株。でかい。重い。大変。
パキポディウム・マカイエンセ
マカイエンセの実生苗。
現地株。なびいています
パキポディウムの冬の管理について
春頃から秋終わりまでパキポディウムを販売しているプラントブラザーズですが、冬の間はどのように管理しているのかまとめます。
温度について
1番気になるのは、温度かと思います。必要とする温度は、品種によって違うかと思います。上であげましたが、アンボンゲンセやデカリーは最低気温15度以上が安全かとおもいます。
その他グラキリスを始め多くのパキポディウムは8度以上で管理しています。
耐寒性が強いビスピノーサムやサキュレンタムは、もっと低くても大丈夫ですが、成長させるにはある程度温度のある場所で管理しましょう。
10月や11月の夜間温度10度を下回ってきたらそろそろ取込みです。
水のやる頻度を抑えていきます。日中も気温が上がらなくなってきますので、水をやっても夏のようにすぐに鉢内の水は乾きません。自然に任せて、鉢内の水が乾いてからやる。としていくと間隔は自動的にあいていきます。
屋外管理で夜間瞬間的に6度とかになったとしても日中は、11月でも十分な気温まであがりますので、そこまで心配は入りません。
ただ、このとき雨ざらしだと腐る確率は高くなります。冷えても平気ですが、水のコントロールはできる場所に置きましょう。
日光について
落葉していればそこまで日光は入りません。むしろ変に葉が残っていると管理が面倒です。成長させるだけの日光、光量があるなら葉は無いとだめですが、成長よりも楽に冬越ししたい。と考えている人は、葉を落とし低光量でも徒長しない状態を作っておきましょう。
冬の場合、夏と違い日光は横から入ります。なので軒下の加温簡易ハウスや窓際でも十分な光は入ります。
水やりについて
プラントブラザーズでは、水は基本切り気味で管理していきます。断水はしません。ただ現地株は実生よりも水やりをあける間隔は長いです。鉢も大きいですからなかなか乾かない。また幹に十分な水を保水できているからです。
実生のほうが冬越しはしやすく感じますが、1鉢にまとめて植えているとよく腐っています。以前まとめたパキポディウムの実生苗が枯れる原因の記事をお読みください
幹がかなり凹んでも朝水を上げれば夕方までには膨らんでいます。凹んでいるからと慌てなく大丈夫です。
冬の間の水をやるタイミングは、天候と相談です。
水を上げたいですが、いつまでも鉢内に水が残っている状態は避けたいところです。そのため、晴れが連続した日の朝にあげます。そうすると日中気温があがり水がある程度飛びます。
太平洋側の天気は、日本海側とは違いますので、上記の水やりのタイミングは大きく変わると思います。日中の天気がほとんど良くないので、なかなか蒸発しない。太平洋側は天気がよく乾燥していますので、蒸発しやすいと思います(住んだことがないのでイメージです)
当然水やりのタイミングは変わりますので、お住いの地域にあった管理が必要になります。葉が落ちない株は、葉が落ちているパキポディウムよりも早く幹が凹んでくると思います。そうすると、葉のあるなしでも水やりのタイミングは変わってくるかと思います。
LEDでの補光について
LEDでの補光は十分な効果が見込めます。室内の加温ハウスで管理したい。部屋で管理したい方には最適でしょう。最近は植物用のLEDもかなり増えてきましたから好きなものをお選びください。
ただ、中国製だけではなく日本製でも、火事には十分気をつけてください。特に直輸入をする方は、保証もつかないかと思います。また日本の規格にも合格していないと思いますので、よくよくお考えの上で設置をおすすめします。
冬の間の種まきについて
冬の間でも種まきは、加温を十分してあげることによりできます。25度以上の加温と発芽後の光量が確保できる人は、種まきが可能です。
1月2月に種を撒くことで、成長速度は当然早くなります。
ベアルート株、発根管理について
冬の発根管理はおすすめしません。私はこの冬の間は極力やらないようにしています。
植え替えについて
冬の間の植え替えはおすすめしません。寒いと根の動きがほとんどないからです。暖かくなってから植え替えを行いましょう。
ただ、明らかに状態が悪いときは植え替えたりします。