【万物想の育て方】チレコドン レティキュラーツス(Tylecodon reticulatus)

元旦の万物想
2021年元旦撮影の万物想(ばんぶつそう)

万物想(Tylecodon reticulatus)の特徴

チレコドンの代表格である万物想。万物想の主な自生地は、ナミビアから南アフリカ ナマクアランド、ケープタウンにかけて自生しています。

花の茎がそのまま残り、節の多い枝として株全体を網目状に覆います。現地株の多くは、残念ながら郵送中や採取時に万物想の特徴である花茎が落ちてしまいます。

乾燥に強く、寒さにも強いため(耐寒性)日本でも育てやすいと感じています。しかし、夏に蒸れから落としてしまうことも。。。

また基本的には、病気もかかりにくく、丈夫です。

成長期は、冬型になります。冬と言っても真冬は成長はほとんどしないので、ご注意ください。秋の始まりから、葉を展開しだします。そして春になると花が咲き、夏の始まり前には落葉します。

これが万物想の一年のサイクルです。

現在、販売中のチレコドンの一例

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(希少な現地株:発根済みや実生苗も販売しています。)

万物想(Tylecodon reticulatus)の花

2021年の開花時の写真

万物想の花2021
2021年は5月25日あたりに花が咲きました
万物想の花2021-2

2020年の開花

万物想の花・開花
万物想の花はかなり小さい

以前入手した現地株の万物想が開花しました。
2020年の開花日は、6月30日あたり。

万物想(Tylecodon reticulatus)の種子

Tylecodon reticulatusの種子を販売(売り切れました)です。

種から万物想を育てたい方は、種子の購入をご検討ください。不定期に現地南アフリカより仕入れています。10粒の値段ですが、多く入れています。微細な種子なので、必ず風の無いところで播種してください

2020年種子の発芽率は悪くありませんでした。購入された方は万物想の実生を楽しめていると良いのですが。

※新鮮な種子を仕入れていますが、チレコドンは当たり外れが大きいです。出ない年は、少ししか発芽しないことも…

万物想の実生苗

万物想の実生
万物想の実生 撮影日6月12日

季節が違いますが、4月25日にチレコドン 万物想の種子を撒きました。基本的には夏終わり、秋蒔きがおすすめですが、当園がある福井県の場合冬は日照が限られています。そこで春まきを試したり色々挑戦しています。

100粒オーダーで購入した種子ですが、かなりの数が発芽しました。

モニラリア?が1つ混ざっていますが、こちらも一緒に育てていきたいと思います。自生地の南アフリカより入手した種子。

7月5日の万物想実生状況
7月5日の万物想実生状況

前回からたった一ヶ月ですが、結構大きくなってきました。

梅雨が終わると一気に暑くなりますからもう少し大きくしたいところですね

» チレコドン・レティキュラーツス(万物想)の実生記録はこちら

万物想の輸入株・現地株

万物想-大サイズ

種取り用の親株として、大きいサイズと中位サイズの2つを手に入れることができました。

写真のものは大サイズ

節の多い茎が良いですね、これぞ万物想といったところ。株の状態から発根済みだとは思いますが、実際に根を見たわけではありません。

万物想-大サイズアップ

万物想の花の茎をアップ

チレコドン・レティキュラーツスの花が散った後の茎が綺麗に株全体を覆っています。

輸入時にあまり傷つかず残っていたのでホッとしています。

万物想-中サイズ

万物想-中サイズ

中サイズでも十分大きいですね。1本すっとした株立でかっこいいです。

7月5日に撮影した現地株
7月5日に撮影した万物想の写真

花が咲き終わりそうです。人工受粉していませんが、種が少しできると嬉しいです。(出来ませんでした、翌年に期待)

もうしばらくすると葉っぱが落ちていきます。

現地株を輸入してから初めての夏越しのメモです。

夏の間、とくに風通しがよく、直射日光が長時間当たらない場所に置いておく予定です。

水やりは2、3週間に1度のペースであげていこうかと思います。

追記:夏を無事越せました。

万物想の芽吹き
万物想の芽吹き、秋の訪れ

10月中旬撮影の万物想。葉が展開しつつあります。

元旦の万物想
元旦の万物想

元旦に万物想を撮影。最低気温がマイナスですので、温室内で管理しています。温度について、5度以上必要というサイトやブログもありますが、0度までは耐えられています。(実体験)

ただ、マイナスになると凍る可能性が高いので、夜間の取込みや温室への避難が安全です。私の個人的な考えですが、成長期は、最低5度から最高25、30度の場所に置くとよく成長するかと思います。

2月終わりの万物想
2月終わりの万物想

雪が大方消え、気温も上がってきていますので、ハウスから外に出しています。ハウス管理のままでは暑すぎますし、パキポディウムや夏型塊根植物のために締め切って加温していますので、蒸れます。

チレコドン・レティキュラーツス(万物想)の育て方

万物想の現地株や実生苗の育て方をご紹介します。あくまでも当園のレティキュラーツスの育て方ですので、参考程度でご自身の育てる場所、地域に合わせた育て方を探求してください。

日当たり・置き場所

万物想の置き場は季節によって変えています。

一番腐らせやすい、梅雨~夏の終りまでは、半日陰もしくは遮光下で管理し、特に風通しが良いところに置きましょう。夏の間は、基本的に葉がありません(落葉性)。真夏の強すぎる光は、植物の体力を奪いますので、避けます。

秋から冬、春にかけて成長期になります。葉が出始めたころから、たくさん日光に当てる必要がありますので、日当たりの良い置き場所に置きましょう。日照時間や光量が足りないと間延びした葉になります。

成長期にしっかり光を当て、光合成させることで夏越しの体力もつきます。

水やり

休眠期にあたる梅雨から夏の終わりまでは、水やりの間隔をある程度あけます。

特に梅雨は湿度も高いため根腐れを防ぐために水は切り気味が良いです。水やりの間隔は鉢内の乾き具合にもよりますが、2、3週間に一度ほどになります。植え付けている用土構成や置き場で乾き具合が変わりますので、ご自身の環境に合わせた水やりを行ってください。

落葉中は、水を切り気味、もしくは断水が安全です。

成長期の秋から春、そして開花中は、積極的に水をやります。

鉢内の用土が乾ききるかどうかぐらいのタイミングで水を与えています。徒長していると感じた場合は、水やりのタイミングを少し遅らせましょう。

肥料は株の状態をよく観察し、成長期に与えてください。植え替えをしたばかりでしたら、液肥は不要かと思います。

植え替えのタイミング

当園では、夏終わりから秋にかけて、葉が成長しきる前に植え替えを行っています。

冬型だから成長期の冬に植え替えしようとする方がいますが、私はおすすめしません。冬の低温では根が動きにくく植え替えの損傷や吸水がうまくいきません。

春に植え替えをする場合は、夏までの余裕によって変わりますが、夏が近い場合は根を崩さずに鉢増しだけ行うと良いでしょう。余裕があれば、根を崩してもすぐに根が伸長します。

花・開花時期

他のチレコドンと同じように筒状の花が無数に付きます。花の茎は取らずにそのまましておくと、固くなり残ります。

万物想らしい姿になりますので、取らずに残しておいて下さい。

万物想(発根済)の現地株を販売中

実生苗の販売

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プラントブラザーズ:編集・投稿

プラントブラザーズは、福井県で塊根植物を育てています。

育てた実生苗や現地株を各ショップにて販売中。「ヤフー店」「公式ショップ」。

また世界各国から希少な種子を仕入れていますが、少量のみのためすぐに売り切れてしまうことが多いです。

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