パキポディウムの実生を行うと頭を悩ませるカビ。
種子から白い糸のようなカビが出てきて、放置しておくと鉢全体がカビだらけ。。。ということがあります。
種子は、ブヨブヨと柔らかくなったり、黒ずんできたりします。そうなるとほぼ100%発芽しませんので、残念ながら取り除く必要があります。
カビでせっかく手に入れたパキポディウムの種子がダメにならないように、しっかりと対策・予防を行いましょう!
※新鮮な種子、管理がしっかりした種子であればカビることはほとんどありませんが、これから紹介するカビ対策を行ったほうが安心ではあります。
パキポディウムのカビ対策に1番おすすめな方法は殺菌剤の使用
殺菌剤と聞くと農薬!?こわい、大丈夫なの?と思われますが、規定量を守り適正使用すればそこまで恐れる必要はありません。
農薬を使わない方法もありますが、私が一番おすすめしたいのはこの殺菌剤の使用です。
多くの方がグラキリスやウィンゾリー、アンボンゲンセなどの実生時に使用しています。
・用土をレンチン or 熱湯消毒する
・ベンレート1000倍希釈液を腰水するこの2点だけでもかなりカビの被害は抑えられる。
種をカビキラー等で洗浄すればより盤石。— 仏陀丁 (@buddhatei) October 15, 2018
おはよーございます
朝から暑い🥵グラキリスの種まき 11粒
カビ対策に、土は熱湯たっぷり回しかけて冷ます
種はカビキラーとハイターで消毒
&メネデールとベンレートに一晩どっぽん
腰水はベンレート
これでどうだ!#グラキリス#実生 pic.twitter.com/cE9i3tv8zm— お多肉さん@迷走中 (@otanikusan) July 26, 2019
また殺菌剤には、カビ予防だけでなく、発芽後の苗の落ちにも関係しているように感じます。苗立枯病の予防。
ぜひ、パキポディウムの種まきの時にカビ対策として殺菌剤を使用してみてください。大体どのホームセンターでも農薬コーナーに置いてあります。
殺菌剤は何がおすすめ?パキポディウムのカビ対策
ベンレート水和剤
パキポディウム種子のカビ対策・予防によく使われるのは『ベンレート水和剤』。
小分けタイプ使い切りタイプで管理がラク
大容量タイプたくさん実生している方におすすめコスパ良し
多くの人が使っていますので、安心感がかなりあります。2000倍希釈での使用が多いかと思います(農薬の使用は自己責任です。ご自身の責任のもとご判断・ご使用ください)
私も2000倍希釈で使います。計るときは結構適当です。
ベンレートは、病原菌への予防効果と退治する治療効果の2つが期待できます。
ダコニール1000
野菜を育てている方は、ダコニール1000のほうが馴染みがあるかと思います。
総合殺菌剤で、予防効果が期待できます。
住友化学園芸の公式サイトを参考に見てみてください。
パキポディウム。グラキリウスとホロンベンセの種を播種。一晩防カビ剤ダコニール1000倍希釈液に浸け、播種後さらにダコニール1000倍希釈液を霧吹きで用土全体に噴霧。1時間ほど滅菌の意味で直射日光に当てた後日陰へ。蓋しない。パキポディウム実生はカビ怖い。#パキポディウム pic.twitter.com/JEVybtH2j2
— のせ (@asnaro444) May 5, 2020
オーソサイド
私がメセンや多肉植物・塊根植物などの実生時に使用している殺菌剤はオーソサイドです。
オーソサイドはダコニールと同じで、予防効果のみです。
なので、種子を蒔く前、水に漬ける時に使用します。もし、パキポディウムの種子がカビてきた場合は、ベンレートを使う必要があります。オーソサイドやダコニールでは予防効果と記載されていますので、カビの除去効果は期待できません。
オーソサイドは2000倍希釈で使用しています。
殺菌剤の使い方
近くのホームセンターやAmazonなどで殺菌剤を手に入れましたら、希釈水を作ります。
農薬パッケージにかかれている倍率を良く読み、作ってください。
作りましたら、希釈水の中に種子を12時間ほど入れます。薬害が出る場合があります。殺菌剤の希釈倍率や漬ける時間は自己判断でお願いします。
漬け終えましたら、パキポディウムの種子を希釈液から取り出し、鉢に並べていきます。
種子同士が重なり合わないように置きましょう。重なるとカビやすいですし、カビが発生した場合に一度に2つダメになってしまいます。
種を漬けていた希釈液は、そのまま腰水として使用しています。
使用した容器や手をしっかり洗って、パキポディウムのカビ対策は完了です。あとは、カビが出てこないことを祈っておきましょう。
種子にカビが発生した場合の対処方法
パキポディウムの種子にカビが発生した場合は、取り除きましょう。他の種子にカビが移らないように、別管理にしたほうがいいです。
殺菌剤のベンレート2000倍を霧吹きしてあげます。噴霧器をお持ちの方はそちらにて。
まとめ
パキポディウムの発芽率を上げるためにもカビ対策は大事です。
殺菌剤を使用する方法が1番おすすめできます。
種をまく前に、希釈液に種子を漬け、その後蒔くようにしましょう。
またカビが発生した場合は、ベンレートを使い除去し、カビが出ていたものを別管理することでその後のカビ予防もできます。
少しでも発芽の可能性があるようにカビが発生しやすいパキポディウム種子のカビ対策をしていきましょう。
殺菌剤のよくある質問
- 殺菌剤に漬けたあとは洗い流しますか?
- 殺菌剤を溶いた希釈水に種子を漬けたあとは、洗い流しません。そのまま種を蒔いてください。
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プラントブラザーズ:編集・投稿
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