美形のアフリカ亀甲竜 現地株です。もう手に入ることは無いと思い、手元で管理していましたが、海外のお客様の元に旅立っていきました。発送のため抜き上げたところ良い根でバチバチでした。
亀甲竜(キッコウリュウ)は、ヤマノイモ科に属します。名前のように亀の甲羅のようにゴツゴツとした芋肌が魅力的な塊根植物です。
亀甲竜は種から育てていきます。羽のある種子で、ひらひらまいます。これを軽く覆土して適温においておくと、発芽してきます。
1年で2cmくらいの塊根ができます。育てるのが上手な方はそれ以上の大きさになるかもしれません。
2年目からは魅力でもある表皮のゴツゴツ感、割れが出てきて一気に亀甲竜らしくなっていきますよ。
亀甲竜は毎年植え替えてあげたほうがいい結果が出ると思います。鉢サイズに合わせてどんどん大きくなるので、毎年どこまで大きくなるのか。が楽しみで育てている方も多いはず。
また、亀甲竜は耐寒性があり、冬の管理もしやすいので、育てやすいです。当園は福井にありますが、野外管理しています。今年は雪に埋まりました。(すぐに救助しましたが元気そうでしたよ)
亀甲竜をおすすめする理由
- 耐寒性があり、冬でも軒下などで管理ができる
- 種から育てることができ、1年1年の成長具合が分かりやすい
- 寿命が非常に長く、70年ほど楽しめることもある
- 種の価格も安く、実生しやすい
アフリカ亀甲竜の育て方
アフリカ亀甲竜は実生1年~2年目までの小さい株とそれ以降の株とでは、少し育て方が違うと思っています。
違うと思っているポイントは、水の必要性。
小さい実生株は、乾きに弱いです。そのため、栽培用土も保水性がある程度あるように調整します。2年経ち、株が大きくなり、ひび割れも出てきましたら、保水性より排水性を重視した用土にします。根腐れ防止です。
一般的に亀甲竜の成長期は夏終わり~秋~春~7月くらいと言われています。が、株によって葉の出すタイミングが違ってきますので、正直よくわかりません。
暑すぎる夏と寒い冬は成長しないというのは確かですが、それ以外はご自身の亀甲竜の状態を見て、水やりをしてください。
冬の終わりから春
完全に用土が乾き、翌日以降の天気予報を見て、晴れが続く日に水やりをたっぷりしましょう。
肥料も加えるとより早く肥大化します。
梅雨
梅雨の育て方は、水をやりすぎずに過ごすことが大事かと思います。湿度が常に高い、天気も悪い日が連続するため連日晴れが続かない限りは水は基本的にやりません。
風通しが良いところで管理しましょう。
夏本番
夏の間は、日差しが強いため塊根部に太陽が直接当たらないようにしましょう。遮光ネット30~50%ほどしてあげると安心です。
もしくは、半日陰に置きましょう。
風通しは常に良いところがおすすめです。
水やりのタイミングは、朝ではなく夕方4時以降の涼しい時間帯にあげることをおすすめします。朝ですと日中の高温で亀甲竜の裏側(根っこ側)がかなり蒸れます。危険です。
基本的に7月中旬以降に葉がなくなっているので、水やりはそこまで必要になりません。夏の間は根腐れ防止のために断水する方もいらっしゃいます。
夏の終りから秋
春と同じ管理です。肥料を与えます。
冬
雪が積もらない軒下に置くといいです。当園福井なので0度以下はそこまでありませんが、-3度あたりまでは軒下でも管理できています。耐寒性があり、育てやすいです。
ただ欲を言えば、5度を切らない場所が良いと思っています。寒すぎると成長は止まります。
現地株をお持ちの方は、寒すぎないように注意しましょう。
水やりは、乾き具合、翌日以降の天気予報を見つつあげます。ただ、そこまで高頻度で水やりはしません。成長を期待せず、維持するような管理をしています。
育て方まとめ
強い日光は不要。置き場は風通しが良いところ。
春と秋には、水と肥料を与える。
貴方好みのきれいな形の亀甲竜を目指してみてください。私もきれいな亀裂を作れるよう試行錯誤しています。
アフリカ亀甲竜の実生
種を蒔き、実生に挑戦したい人へ、こんな風にアフリカ亀甲竜は育っていくという参考になるかと思い、育ち具合を公開します。
栽培が上手な方は、もっと1年で大きくしていると思います。
▼種子の販売はこちら
※種子は現在は売り切れです。Dioscorea elephantipes
実生1年ほど
この時期は、亀裂・ひび割れがまだ見られません。THE芋です。
実生2年ほど
種まきから2年ほど経つとチビ亀甲竜になっています。
3号ポットで販売中。
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【植物】アフリカ亀甲竜【見計らい品】¥2,750 (税込)
販売中の亀甲竜
現在、公式ショップで販売中の亀甲竜です。時期を見て、より大きな株も販売していきます。
小さい苗
小さいアフリカ亀甲竜の苗を期間限定で販売しています。
ここから水やりの乾湿を繰り返していくとすくすくと大きくなり、亀裂もいい感じにあらわれてきますよ。
亀甲竜の花
アフリカ亀甲竜の現地株から花が咲きました。
【輸入株】巨大亀甲竜
植物園クラスの亀甲竜を輸入できました。根が出ており、活着しています。
大きすぎて、入る鉢が無いので、タライに入れています。土も大量に必要でした…
きれいな形の現地株。こちらも発根済み。一度葉が枯れましたので、ツルを切りましたが、また最近芽吹いてきました。
プラントブラザーズ:編集・投稿
プラントブラザーズは、福井県で塊根植物を育てています。
育てた実生苗や現地株を各ショップにて販売中。「ヤフー店」「公式ショップ」。
また世界各国から希少な種子を仕入れていますが、少量のみのためすぐに売り切れてしまうことが多いです。
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